母の誕生日
母の誕生日に、誕生会をした。
君がケーキを買って。
私は寿司を頼む。
66歳にして初めての、お誕生日会。
穏やかな時間。
君を勝手に連れて来た事を、母はもしかしたら嫌だったかもしれない。
それでも私は、そんな日に誰かを1人にすることは選択できない。
きっと母にはその気持ちが分かって居るのだろう。
私は君に、例え沢山人を傷つけてしまった人でも、人生をやり直すチャンスは受け取っていいんだと言うことを。
例え人を沢山傷つけてしまった人でも、幸せを感じる瞬間はあってもいいんだと言うことを。
その為に君は3度目の癌も克服したんだと言うことを。
感じて貰いたいから。
ささやかな穏やかな時間を積み重ねて行きたい。