傷はまだいえない

4年ほど前、私は仕事でひどく傷ついて異動することになった。

女同士というものはいろいろあるものだけど。

私は競争心と言うものの恐ろしさをまだ知らなかったのかもしれない。

今思うと、そこで異動したからこそ成長できたのかもしれないので、感謝するべきなのかもしれないが。

とある送別会の席でその相手と対峙しなくてはならないことになった。

心も体もフリーズした。

作り笑いしか出来ず、言葉を発することすら出来なかった。

 

私はまだ癒えていないんだと痛感した。

 

それでも、私はその時のことを間違いはしては居ないと思っている。

ただ、今なら、私は間違いは犯していない穿った見方で人を判断するんじゃないと言える自信がある。

 

それでも、人の心に出来た深い深い傷は今でもなお居座るものだと痛感した。

 

私は人を先入観で判断しないように働こう。そう思う。年を重ねたからこそ、そうするべきなんだと思う。