ギューのパワー

私は一生この人には敵わないと思う存在は

である。

クタクタにくたびれた日。

何と無く不安な時。

凄く人の温かさに触れたい時。

母の樽のようなボディーをギューっと抱き締める。

温かくて、柔らかくて、欲しかった何かが確実に得られる。

それはお父さんでは得られないもの。

形容できない物。

常に自分以外のものの事を考えてる人だから与えられるエネルギー。

 

電車の中で、こう言う言い方は私としては好ましく無いが、身障者の息子さんを週末のお散歩に連れ出している風のお父さんを見かけた。

その車椅子を押す手に、彼の人生の苦楽をみて取れた。

計り知れないものであろうが、キュッと引き締まる思いがした。

お母さんに束の間の休日をあげてるのかもしれない。

私はまだまだだなーと、痛感した。

 

私もいつかギューをあげられる人になりたいと、心からそう思う。